医療機器のデジタル事情

医療機器は、どんどんデジタル化しています。

身近なところでは、補聴器のデジタル版があります。

また、医療の現場にもデジタル機器の導入が進んでいます。

「ウェアラブル端末」

という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ウェアラブル端末とは、身に着ける端末という意味で、腕時計型のものがすでに市販されています。

端末と化しているのは、腕時計だけにとどまりません。

メガネ型の端末もあります。

実験的な試みですが、メガネ型のものを使って手術が行われました。

手術中にそのメガネを装着し、必要な薬剤等をメガネのレンズ付近に表示して、手術のサポートを行ったのです。

こういう端末が普及してくると、薬剤の取り違いなどによる医療事故が減っていきそうですね。

また、医療機器にソフトウェアを組み込むことによるデジタル化も進んでいます。

ソフトウェアを用いると複雑な制御が可能になりますので、機器の高性能化が比較的容易にできるのです。

また、ソフトウェアの書き換えでバージョンアップできるのも、利点といえるでしょう。

医療の現場でよく使われるソフトウェアの代表は「電子カルテ」

です。

大きな病院では広く普及しています。

導入コストの高さから、小規模の医院診療所などには普及しませんでしたが、変化の兆しが現れました。

安いクラウド型の電子カルテが登場したのです。

クラウドとは、インターネットでホームページを閲覧するような感覚で操作するものです。

従来型のソフトウェアは、手持ちのコンピュータにインストールして使いますが、クラウドではインストールしません。

ソフトウェアは、インターネットで閲覧したホームページのあるサーバーに入っていますので、インストールが不要なのです。

インストールしないので導入コストが少なく済み、予算を多く持たない医院診療所にはもってこいです。

ただし、ネットが混んでいる状態だと反応が遅くなりますので、安く電子カルテが導入できる見返りとして、そこは覚悟をしておいたほうがいいでしょう。

なお、欧米では電子カルテを医療機器として扱っているため、日本でもそうするかどうか検討が行われました。

結局、2014年の薬事法の改正においては医療機器としないことになりましたが、これはカルテを機器ではなく、記録とみなしたことが要因になっています。